M o v i e
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さて、映画日記です。 新年最初のお休みを頂いたので、折角なので観たかったけど観れないままになっていたDVDを鑑賞しました。 そう、一人旧作鑑賞会です。 一本目は「日本のいちばん長い日」(DVD) 岡本喜八監督の作品です。 これは昨年「激動の昭和史 沖縄決戦」を観た時にネットで調べていたら、特に評価が高かったのでそのうち観たいと思っていたのですが、ようやく観れました。 確かに、なかなかの内容です。 モノクロですが、逆にモノクロなのがかえって良く感じ、最近の映画にはない趣きがあります。 内容は、太平洋戦争終結の玉音放送が流れるまでの1日間に何が起こったかをドキュメントで描く人間ドラマです。 クーデターを起こし、放送を止めようとする軍部と、クーデターを鎮圧しようとする人達。 役者のが誰もが素晴らしく熱演されていて、演出は誰か一人に寄って行かないでただ冷静に事件を見つめているという感じの視点が「沖縄決戦」同様、考えさせられます。 戦争の悲惨とか、ただ簡単に言うのではなく、事実を知る事、そして自分の考えを持つ事が大事なのではないかと思います。 映画的には、敢えて言うなら日本版「JFK」や「13デイズ」といった所でしょうか。 2本目は「蛇にピアス」 こちらは金原ひとみ原作、蜷川幸雄監督作です。 小説の方は最初だけ読んでそのままでした。映画の方も名古屋まで行かないと見れなかったので、観に行きたいと言いつつ結局行けなかったのですが、一度逃すとなかなか改めて観ようという気になれず、ようやく観たという感じです。 人には勧めませんが、良い映画です。 簡単に言うと少女が舌にピアスを開けたりタトゥを入れたりするお話です。 こういう話は今までもありますが、女流作家が女性視点で描いているためか、主人公の行動や心理が、男ではちょっと考えられない感じがたまにあるのが面白いですね。 最近は主人公に共感出来る映画だけがやたらと増えていますが、こういう映画を見ると、まだまだ日本映画も捨てたものじゃないと感じます。 3本目は「姑獲鳥の夏」 京極夏彦原作、実相寺昭雄監督作です。 上2作がどちらも重い話だっただけに、凄く爽やかに感じます。 実際は横溝ミステリに近い雰囲気の、探偵と陰陽師と妖怪出るかな映画です。 キャスティングがやたらと豪華です。 面白いのは京極夏彦本人が、面白い役で出演している事ですね。 内容は、もっと妖怪がわんさか出てくるかと思っていましたが、ちゃんとしたミステリでした。 普通に面白かったので、続編を誰か作ってくれないかなぁ・・・という感じです。 |