M o v i e
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映画「Alice in Wonderland」(吹替版)観てきました。 「ワーナーマイカルシネマズ大高」のULTIRAスクリーンは相変らず贅沢な空間です。 さて、気になる内容の方ですが、「素晴らしい」の一言に尽きます。 個人的には、ティムバートン監督の最高傑作ではないかと。 かつて、「猿の惑星」のリメイク「PLANET OF THE APES/猿の惑星」の時に監督が使った「リ・イマジネーション」という表現はまさにこの映画でようやく本来の意味をなしえた感がします。 一般的なアリスの物語から登場キャラクターと設定はきっちり引き継ぎながらも、実際は好き勝手に話を作り上げているので、知っているキャラが出て来て、知っている場面を演じていてて、でも話的には新しい話になっている、というスタイルですね。 そしてその中でも、特に異色なキャラは劇中に出て来た赤の女王の操るモンスター「ジャバウォック」ですが、もともと鏡の国のアリスの『ジャバウォックの詩』に出てきます。 (吹替えでは「ジャバウォッキ」と発音していましたが) が、個人的には同じくアリスから登場キャラの名前を引用している皆川亮二の漫画「ARMS」に出てくるジャバウォックの方に近いよなーと、つい思ってしまいます。 余談ですが、「ARMS」には他にも、 ホワイトラビット・クイーン・オブ・ハート・バンダースナッチ・チェシャキャット・マッドハッター・マーチ・ヘア・ハンプティ・ダンプティ・・・・仕舞にはキャロルやアリスまで出てきます。 さらに、「マッド・ハッター」と聞くとまず、由貴香織里の「天使禁猟区」という漫画の方を思い出してしまうのですが・・・やっぱりこのマッドハッターもアリスの原作より、「天使禁猟区」のイメージの方に近いよなーとつい感じてしまうのです・・・ つまり、この映画版「アリス」は全体的にジャパニーズコミック的だよなーという事ですね。 もともと監督はディズニーでアニメーターやってた人なので、感覚がアニメ的なんでしょうか。 さて、クライマックスの展開はオリジナルからは離れて現実の世界でアリスがある行動に出ます。 そこは、最初中華圏の映画館で観てただけに、ものすごいシンクロ感があって最高でした。 『ジャバウォックの詩』 『ジャバウォック』 |