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『ミスター・ノーバディ』
[感想 -COMMENT-]

映画「ミスター・ノーバディ」を観ました。

「ミスター・ノーバディ」はフランス/ドイツ/ベルギー/カナダの合作映画らしいです。

宇宙とか宇宙ステーションとかも出てくるのですが、ストーリー自体が、タイムパラドックスやパラレルワールト、バタフライ効果からビッグバン、相対性理論までありとあらゆるSF的要素を上手く現代(と過去・未来)の「日常の話」の中に溶け込ませています。

時間軸に加え、パラレルワールドの各世界の間をシャッフルして話が入れ替わるので、どんどん話が分からなくなって行きます。
つまりこれはSF映画です。

しかし、それでいて最後の纏め方が見事でした。

「バタフライエフェクト」ではバタフライ効果、「レポゼッション・メン」では映画の冒頭にパラドックスの例として「シュレーディンガーの猫」が出てきましたが、この映画では「ハトの迷信行動」が出てきます。
勿論それがヒントになっていますが、さすがにこのヒントは自分には難しすぎでした。

この映画、全体的に映像の撮り方が綺麗です。
あまりに映像が綺麗で、意味が分からないシーンであっても映像の力だけでなんとなく切なくなったり泣けてきたりする感じです。
電車に乗った母親を追いかけるシーンの魅せ方は凄いですね。



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