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『孫文の義士団』
[感想 -COMMENT-]

映画「孫文の義士団(十月圍城)」観ました。

ついでに「マンガ中国の歴史がわかる!」を読んで時代背景を復習w
1906年の香港が舞台で、後に中国で辛亥革命を起こす事になる孫文が、
香港にやってくるという事で、彼を清国の政府から守るために暗殺団と立ち向かう義勇団の人達の物語です。

孫文はこの映画の後、中国を民主化するために辛亥革命を起こして中華民国を樹立し、臨時大総統になりますがその後、袁世凱に大総統の地位を渡したら中華民国が独裁体制になってしまい、日本に亡命するという、キューバにおけるチェ・ゲバラ的な革命の中心人物のようです。

その後、孫文の死後に毛沢東率いる人民解放軍が蒋介石率いる国民党軍を倒して、中華人民共和国の建国を宣言して国家主席に就任し、蒋介石は台湾島に逃げ、現在の中華民国となる訳ですが、孫文自体は今でも中国で革命の父としてたたえられているという事らしいです。

この映画ではその辛亥革命のまさに直前の時期を描いていて、中国大陸の歴史を大きく変えた事件を陰で支えた人たちが居た・・・という感じです。

この映画の見どころは後半の派手なアクションシーンなのですが、この映画が公開された2009年頃はまさに現実の中国で劉暁波氏が零八憲章を起草して拘束された後で、2010年には氏がノ−ベル平和賞を受賞したりしてる事を考えると、違う意味でも妙に観ててドキドキします。

娯楽映画として観てても、凄いアクションのドニーイェンや相変わらず美人なファン・ビンビンといった大スターが出てて、普通に観てても楽しい作品になってます。

「臭豆腐」は台湾に旅行に行った時に売っていましたがあまりの臭さにとても食べる気がしなかったのですが、この時代の香港に既にある食べ物だったとは...



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