M o v i e
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『カーズ2』3D吹き替え版観ました。 登場人物が全員擬人化された車という、Pixar Animation Studiosの新作CGアニメ映画です。 前作はサーキットとアメリカのルート66沿いにある田舎町が主な舞台だったのですが、今回は日本・イタリア・イギリスでカーレースのワールドツアーを行います。 といってもそこはジョン・ラセター監督、ただレースをするだけの話で続編を作るはずがなく・・・今回はライトニングが一応レースしていますが、レースがメインの話かと思ったら違いました。 謎の陰謀を企む国際組織「ペッパー・ファミリー」の秘密を握っているというアメリカのスパイと間違えられて、事件に巻き込まれてしまい組織と戦う事になるメーターの話がメインだったりします。 冒頭、フィン・マックミサイルが謎の海洋プラントに潜入する所から始まり、やがてメーターも巻き込まれて世界を転々としながら黒幕の正体を暴くために証拠を探して各地で組織の構成員達と戦いを繰り広げる・・・という展開はまさにスパイ映画で。 イギリスの諜報員で体中に秘密兵器を仕込んであるフィン・マックミサイルはどう見ても007(というかアストンマーチンは実際にボンドカーですが) 本来は技術職だけど最新のスパイ装備を全身に仕込んであったり、任務のためなら敵もメーターも誘惑する美女エージェント、ホリー・シフトウェルもまた、どう見てもボンドガール。 Tom MyersのBGMも007っぽいし、敵に諜報員が捕まって拷問されたり、変装とか潜入とかスパイ物につきものの展開がわんさか出てきます。 「Mr.インクレディブル」や「ボルト」の冒頭でやってたスパイ映画オマージュを今回徹底的にやってくれた感があって、ピクサーらしいというかジョン・ラセターらしいナイス映画でした。 他にもパフュームが流れたりスペシャルサンクスの筆頭にスティーブ・ジョブズの名があったり、細かいネタだらけです。 ピクサー映画に必ずある前座の短編映画でも、今回は「トイストーリー・ハワイアンバケーション」という、トイ・ストーリー3で平和が戻ったサニーサイド保育園でのその後の一幕だったのもナイスです。 |