M o v i e
映画34:「この愛のために撃て」
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フランス映画「この愛のために撃て」観ました。

看護師の主人公がたまたま勤務先の病院である光景を目撃してしまった事から、事件に巻き込まれていくストーリーです。
主人公サミュエルの奥さんナディアは妊娠しているのですが、事件の犯人により誘拐されてしまいます。
そしてサミュエルに犯人が、奥さんと引き換えにある要求をしてきて、サミュエルは警察からも犯人からも追われる事になっていきます。
はたして奥さんは助かるのか。
そして事件の真相はなんなのか・・・という、サスペンスミステリーです。

所謂「逃亡者」のパターンですが、パリの街を舞台にスリリングなアクションが展開して、話もよくまとまっています
そしてクライマックスのドキドキ感が良いです。

そういえば、「ダヴィチ・コード」の原作を読んだ時に、パリの街を舞台に警察と犯人グループの双方から追われながらも謎を解き明かし、陰謀の正体に迫るラングドン教授はまさにこの映画のサミュエルのイメージそのものでした。
映画版「ダヴィンチ・コード」ではかなり割愛されていて、ただのキリスト教の謎を解き明かすだけのモノになってしまっていましたが。

関係ないですが、「ナディア」と聞くと「不思議の海のナディア」というアニメを思い出しますが、どうやらこの名前はスペイン系の名前なのだという事が、今更ながらこの映画で解りました。


映画35:「カウントダウンZERO」
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地球温暖化の真相についてアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領が講演する映画「不都合な真実」の製作スタッフか、核兵器について調べたドキュメント映画が「カウントダウンZERO」です。

主に世界の核兵器の現状と、テロリストの手に核兵器が渡ってしまったらどうなるか・・・という事と、テロリストの手に渡る可能性はあるのかという事を検証しています。

核兵器の現状に関しては他のドキュメンタリーでも観ていたので、特別な情報事がある訳でなかったですが、全く知らない人が観るにはいい教材になると思います。

それよりもテロリストが実際に核を手にする可能性はあるのか?という所はなかなか興味深い内容になっていて、旧ソ連からどう濃縮ウラン、プルトニウムを入手し、それをどう運搬してアメリカ国内に持ち込むのかというシュミュレーションが細かく検証されています。

日本のオウム真理教が核兵器を手に入れようとしていた・・・とか、北朝鮮は(多分)核兵器を持っている・・・
なんていう情報もあったりして、驚きです。

昔NHKスペシャルで見た「核クライシス第2集 核兵器開発は防げるか〜IAEA査察官 攻防の記録〜」という番組を思いだしたのですが、この時の番組ではイランの状況を伝えていて、まさに今回の映画の内容と重なる話でしたが、このNスペもなかなか興味深かったです。
NHKはたまにこういう番組があるので油断できません。

この映画では旧ソ連のゴルバチョフ元大統領とか、イギリスのトニーブレア元首相とかかなりの大物がインタビューに答えてるのも見どころでした。
核について、いろいろ考えさせられる映画です。

−参考−
■Nスペ核クライシスに関するブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/under_the_shiny_sky/50754931.html



映画36:「A3DU」
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映画館でやっている「A3D-U ayumi hamasaki Rock'n'Roll Circus Tour FINAL 〜7days Special〜」観てきました。

去年の9月にやっていた「A3D」では、2009年の「ARENA TOUR 2009 A 〜NEXT LEVEL〜」を3Dカメラで撮影して3Dで公開してくれたのですが、今回はその続き的な、2010年のライブ「ayumi hamasaki Rock'n'Roll Circus Tour FINAL 〜7days Special〜」を3Dで撮影して上映してます。

料金は相変わらず特別料金で2500円(眼鏡別)と割高で、ポイント使用もできないのですが、上映時間は100分と前回より少し長めに回してくれてるようです。

TOHOシネマズの眼鏡は去年のと違って軽くなってるし、内容も去年のより後付けの3D特殊効果が少なくなって、より舞台の雰囲気を伝えるために3D効果を使ってきた感じで、何気に少し進化を感じます。

でも、一番はライブを純粋に映画館の大音量と大スクリーンで見られるのがなによりです。

Rock'n'Roll Circusというだけあって、バックダンサーズのダンスがもはやダンスではなく「キダム」とか「ダイハツ・クーザ」状態になっててとにかく観てて楽しいのと、後半のヒット曲メドレーがアツいです。

ここ最近K−POP見てると皆若いので、あゆみさんだけでなく、バンドメンバーとかバックダンサーズの年齢層の高さを感じてしまいますが、それだけベテランの域に達してしまっているという感じですか。

98年にデビューした時には、2011年には同じエイベックスの小室ファミリーの人気が無くなってその後に人気が出てきたモー娘も人気がなくなって宇多田ヒカルや愛内里菜活が動休止して、SPEEDは再開して、48人ものアイドルが出て来てそして浜崎あゆみは映画館で3Dになるなんて事は想像出来なかったですね。



映画37:「ライフ いのちをつなぐ物語」
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映画「ライフ いのちをつなぐ物語」観ました。

『ディープ・ブルー』と『アース』を作ってネイチャードキュメンタリーブームを作ったBBCの「Natural History Unit」の中の映画製作部門「BBC Earth films」が製作したドキュメンタリー動物映画です。

6年かけて製作費35億円使って作っただけあって、凄い映像の集大成です。

簡単に言うとNHKっぽいんですが、いままでカメラで収められなかったような映像がとにかくこれでもかと見られます。
あまりに上手く撮れているので、CGじゃないかと疑うくらいですが、物凄い接写したり超ハイスピ−ドカメラを使ったりとにかく最新技術とプロの撮影技術の凄さを感じます。

例えば逃げるリス(かネズミ)のシーンはカメラワークがあまりに見事で、演技してるのかと思うくらいなのですが、おそらく前もって何日もかけて通り道を調べて、小さい定点カメラを仕掛けておいて撮影したりしてるのではないかと思います。
しかも登場する動物毎にあらゆる技術を駆使して撮影してる感じで、もう頭が下がります。

まあでも逆にイチゴヤドクガエルとか超接写してるから大スクリーンで見る真っ赤な蛙のキモい事といったら半端ないですが・・・虫とか爬虫類とかが嫌いな人にはある意味拷問ですね。

キノコを栽培するアリのコーナーも、「スターシップトゥルーパーズ」のエイリアンかと思うくらいでした。
逆にアザラシのコーナーなんかは「グランブルー」とか、道具を使う猿の件は「2001年宇宙の旅」を思わせる感じですが。

でもそれが自然界、生命の神秘なんだなーという事ですね。

それはそうと配給は「エイベックス・エンタテインメント」なのになぜかテーマソングはトイファク所属ミスチルの「蘇生」だったりします。なぜ・・・?
(多分クジラのシーンがあるからだと思いますが・・・)

BBC Earth films公式
http://love-bbcearth.jp/



映画38:「アジョシ」
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台風が近づいていた中、韓国映画「アジョシ」観てきました。

予告篇だけ観てて面白そうだとは思ってましたが、予告がまだまだ序の口で、その後の展開が衝撃でした。

言うなれば、「レオン」と「キルビル」と「タクシードライバー」を足した感じで、ただ韓流スター目当てでスタイリッシュさを期待して行くと、いい意味で裏切られます。
ダークでタランティーノ的なバイオレンスと復讐要素も満載のアクション映画でした。

少女「ソミ」は、母親が組織の薬を持ち逃げした事によって、マフィア絡みの凶悪事件に巻き込まれてしまうのですが、たまたま隣に住んでいた主人公テシク(ウォンビン)が助けに行くという話なのです。

「アジョシ」というタイトルは「おじさん」という意味ですが、血がつながってる訳ではなく、たまたま隣に住んでいたけどソミが唯一心を許しているテシクの事をそう呼んでいるのです。

レオンと同じく、というかこの手の話は大抵そうですがウンンビン扮する主人公テシクにはある過去が隠されてて無茶苦茶強いので、何人もの敵を相手に大立ち回りを演じます。
テシクはナイフを使った近接戦を得意としているようで、立ち回りが「男たちの挽歌」とかの香港ノワール系や、「IRIS」とかの銃撃戦が派手な作品と違って、やたら血生臭いアクションです。
(素早いナイフ捌きで動脈を切ったり、高速で接近して関節を折るのが得意技なようです)

敵のマフィアがまたとんでもない奴らで、「マンソク兄弟」という若い兄弟が仕切っている組織ですが、若い割に残酷極まりなくて、悪い事はなんでもしていて、麻薬はもとより人身売買から臓器売買までやってるエグイ事この上ない人達です。
「アテナ」のチャ・スンウォンとはまた違う嫌なタイプです。

「チェンジリング」ではアメリカのダークサイドを描いてて、それが寒気を感じる程の恐怖でしたが、この映画では、この兄弟の犯罪組織が韓国のダークサイドを象徴しているかのようでやはり寒気を覚える程の恐怖を感じるような描写が出てきます。

また、ストーリー的な伏線を上手く消化していたり、細かいストーリー上のトリックが色々あるのですが、それらをセリフでは語らず映像で上手く見せていっています。

例えばテシクがソーセージを買ったり、ソミがネイルアートが得意でテシクにネイルをして、という描写によって2人の関係性を表していたりするのですが、このネイルがまた別の部分にも関係してくる事になります。

また、脇役の、マフィア組織の店で働いている女性ホステスがボスと飲んでいる時、女性が他に気を取られている時に、ボスが酒の中に睡眠薬らしき物を入れています。
その後、別の場所でのアクションシーンのカットで少し女性が出てきます。
その時には撃たれて息絶えてしまっていますが、その間に何があったかは全く描かれてはいないながらも、何があったかがちゃんと解るように計算して演出されています。

話的には重要でないのですが、この辺のさりげない所でへぇという感じてしまいます。

また、劇中でトレーディングカードが出てくるのですが、「ダークナイト」のカードを見て主人公が何かを考えます。
そう、この映画は「ジョーカーとバットマン」とも同じ構図にもなっています。
テシクはバットマンのように金持ちではないですが。

という事は韓国は「ゴッサムシティ」だったのか・・・。

ところで「アテナ」のオ室長は美人のNTS職員でしたが、「アジョシ」のオ社長は「アウトレイジ」の國村隼みたいなおっさんでした・・・オ繋がりなだけで特に意味は無いですが。



映画39:「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」
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映画「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」観てきました。

原題は「精武風雲・陳真(チェンジェン)」と言って、ブルース・リーの後継者と言われているドニー・イェンが、「ドラゴン怒りの鉄拳」でブルース・リーが演じた「チェン・ジェン」を演じています。
舞台も「ドラゴン怒りの鉄拳」と同じ上海ですが、時代は1909年から1925年になっていて、ストーリー的には続編的な要素の強いオリジナル新作のようです。

監督は「インファナル」3部作のアンドリューラウとの事で、期待していました。

結果を言うと、アンドリューラウ監督は映像で見せるタイプで、ドニーイェンは肉体アクションなので、両方は別々の作品でじっくり観たかったかんじです。

1925年の上海というと、五・三〇事件が発生した時で、この映画でもこの事件と思われる描写が描かれています。
後に満州事変・上海事変と続いて日中戦争へと至るきっかけとなる時代の転機での一幕という訳です。
当然、敵となるのは日本軍です。
まさに中国を侵略しようとする悪役なのですが、演じているのはちゃんと日本人俳優なので、演技はしっかりしています。
しかもその内の一人はEXILEのAKIRAだったりします。

舞台となるのは「カサブランカ」という、中国人もイギリス人も日本人も出入り出来るクラブで、そこで働いているホステスが「キキ」というヒロインで、「フェイチェンウーラオ」シリーズのスー・チーが演じています。
スー・チーさんは相変わらず美人です。

関係ないですが、自分が上海で泊まったホテルの受付嬢も名札に「キキ」という名前が書いてありました。 ちょっと間違っていながらも唯一そのホテルで日本語を少し使える子で、用がある度にキキを呼んでみたりしてました。
全く関係ないですが。

さらに映画の中に上海の豫園らしき場所が出てきたんですが、、ここも行った場所で、有名な観光スポットですが、当時はこういう場所だったのか・・・とちょっと考えました。

全体的にシリアスな時代背景なのに、敵の日本軍大佐の力石は道場持ってて、部下に剣道と武術を習わせていて、しかもドニーイェンとカンフーで対決するという無理矢理な展開が始まります。

力石大佐は日本刀をギラつかせながらドニーイェンを待っていて、でも戦いは素手と素手で戦います。武士道精神なのか主人公と一体一で戦うためにわざわざ待ってたりしていて、色々と無理してる感じがします。

また、劇中で別のブルース・リー作品のリメイク映画「グリーンホーネット」でジェイチョウが着けてた黒装束をわざわざ出してくるあたりに、妙にライバル意識というか対抗意識ががあるように感じますが、この辺りも個人的に蛇足な気がします。
(ポスターはこの姿ですが)

さすがのアンドリューラウ監督も今回は色々詰めすぎててまとめきれてないように感じます。
(お祭り映画と、歴史映画の両方を詰め込んだらちょっと消化不良気味になったというか・・・)
細かいシーンは流石という感じで撮り方が上手いので、ちょっと勿体ない感じがします。

それよりもまだまだ字幕を見ないと何を言っているのか解らないし、そもそも話すのが早すぎて聞き取ってられません。
ほんと、中国語って難しいな・・・。



映画40:「探偵はBARにいる」
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映画「探偵はBARにいる」観てきました。

まず上映前に始まったのはロペと秘密結社鷹の爪
今回のロペはなぜかよく見ますが、端っこの方の細かいネタに笑ってしまった。
「ウインナー風タコ」90匹って何だ・・・
鷹の爪の方も「3銃士」の予告形式となっていて、こっちもくだらなくて笑えます。あのオーランドブルームのオチはなかなか。

それはそうと本編の「探偵はBARにいる」これも思ってたよりなかなか良いです。

基本ハードボイルド探偵映画なのですが、主演が大泉洋というのはコメディ寄りにするのかと思ってましたが、そうでもなく、思いのほか直球でハードボイルドです。

主人公は歓楽街に生きるアウトローで、ミステリアスな女性からの一本の電話によって事件に巻き込まれて行きます。

相棒は腕っ節は強いが普段は寝てばっかりいる謎のアルバイトの学生で、バーのマスターは無口で干渉しないタイプ。別の事件の関係者で仕方なく協力させられる男はバイセクシャル。
更に美人のママさんから色仕掛けのウエイトレス、ヤクザと右翼まで関わってきます。

まさにハードボイルド物にありそうな設定のオンパレードで、全編通して酒と暴力と女とジャズという、最近の邦画にしてはなかなかやります。

で、上手いのがキャスティングで、主役の探偵に大泉洋、相棒に松田龍平という組み合わせが予想以上に合ってるのです。

個人でやっていながら携帯電話も持たない古風な探偵という設定なうえに、本人は2枚目のつもりで実は3枚目なのですが、時々カッコいい所があるっていうパターンで、これは「ルパン三世」のルパンとか、横溝正史の「金田一シリーズ」とかの主人公と同じパターンです。

大泉洋はそういう所が上手いし、ススキノが舞台というのもまた、東京の歌舞伎町や大阪のミナミとかだとまた違っって嘘っぽく感じてしまう所もなんとなく納得できるのが「ススキノ」が舞台だからかもしれません。
同じような歓楽街でもまだ映画や小説ではあまり舞台になっていないので先入観がないし、歌舞伎町より撮影がし易そうというのもあります。

そして、北の地というのは昔から小説や映画で何かワケありな人達が逃亡する時に向かう先としてよく登場するので、登場人物の過去に何かしらあるかもしれないという思わせ方も出来て、いい場所を選んでいるように思えます。


ただ、唯一の問題は、電話の声が大体だれかわかっちゃうという事です。
これはおそらく原作の作者が小説を書いている時に映画化するという想定をしていなかったからだろうと思います。
でも、これもまた「お約束」な部分なのでしょうがないともいえます。
例えばボイスチェンジャーを使えば確実にネタバレは防げるのですが、「BARにいる探偵に美女から電話が掛ってくる」というシュチュエーションが一番重要な事なので、声を変えるというのは駄目ですね。例えそれでネタばれしたとしても。

原作の「ススキノ探偵シリーズ」は現在、10作程刊行されているようなので、シリーズ化しそうなのも楽しみです。



映画41:「ワイルド・スピード MEGAMAX」
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観ました。
「ワイルドスピード」シリーズの5作目です。
なにげに「ハリーポッター」並みのロングランシリーズと化して来てるのですが、まさかここまで続くとは思いませんでした。

1、2は当時DVDで見て、3から劇場で見ていますが、今回は109のIMAXシアターで観てみました。
といってもIMAXの売りであるデジタルや3Dはあまり関係なく、この映画は2Dで、しかもフィルムをアップコンバートしているように見えます。
まあ3Dで観たい映画でもないし、VFXが売りでもないし、IMAXの大画面・高音質で観れるだけでも十分です。

このシリーズ、一応話は全て繋がっていて、登場人物も共通しているのですが、その割にややこしい部分があります。

1では主役だったドミニクが2では出てこなくてブライアン側の話のみになっていて、3ではブライアンさえ出てこず、ドミニクもほぼ関係ないのですが、4(MAX)で一転してドミニクが主役に返り咲き、ブライアンも復活して、さらにレティとミアまで出てきました。

(ハンは3(TOKYO DRIFT)からの登場でそれからレギュラー化していますが、3は番外編扱いで時系列的には一番最後にくるので、4からの扱いで唯一3に続くキャラという、まじめに考えるとややこしい事に・・・)

1が2001年公開で、4までの間8年位経ってたんで、レティて誰だっけ・・・?とかすっかり忘れてた頃に1の設定のまま続編展開してくれたので、結果的にはロングランシリーズとなっていますが、話の繋がりを追うのが難しいです。

そして今回の5ですが、話はおもむろに前作(MAX)の続きから始まります。
しかも新たな仲間と新たな敵が登場して、前回までの登場人物もちゃんと絡んできて、完全に続編でした。

シリーズが進む毎に徐々にレースシーンが減ってきているような気がするんですが、今回が一番レースが少ない・・・というか殆どレースしないです。
それでも後半のカーチェイスは流石に派手で、まさにワイルドスピードシリーズらしい展開になっています。

ネタバレになるのでどうなるかは書きませんが、この前観た映画のせいで、妊娠している人がいると悪い奴らに誘拐される気がしてなりません・・・

あと、例によって今回も日本車が多く登場してくれています。
前回に続いて新型インプレッサが出たり、まさかのLFAが出ました。
そして前回は古いタイプのGTR(所謂スカイラインGTR)しか出なかった気がしますが、今回ついに新型GTRの雄姿が・・・
良い物観せてもらいました。

ラストにもなかなか「お!」というシーンがあるのか無いのか書きませんがw
続編も既に決定しているようで、この先どこまで続くのか楽しみです。


□参考文献(Weblio ワイルド・スピードシリーズの意味・解説)
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA


映画42「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
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映画「猿の惑星、創世記(ジェネシス)」観ました。

原題は「RISE OF THE PLANET OF THE APES」です。
直訳すれば「猿の惑星の出現」とか「台頭」という意味です。
過去のシリーズが全て「〜 THE PLANET OF THE APES」という形でタイトルが付けられているので、その流れに沿って付けられているようです。

それはそれとして、最近は過去の名作シリーズの前日譚を描いた映画がやたら多いです。
「スターウォーズ」「ターミネーター」「スター・トレック」とか・・・どれも、過去のシリーズとの繋がりが有るので昔のシリーズを見た人には懐かしさに浸れるし、単体でも話として成立しているので、前のシリーズを見ていない人でも新たな話として楽しめる作りになっているのですが、今回の「猿の惑星」もまさにそのパターンです。

この「創世記」は過去のシリーズに繋がるという話なので、「猿の惑星(1968)」を見ているとより楽しめます。

と言っても、「猿の惑星」のラストは物凄く有名なので、ありとあらゆる映画や漫画などにパクられてきています。

例えば、「インディー・ジョーンズ」で大きな丸い岩が迫ってくるシーンとか「スターウォーズ」でのデススターの換気口にミサイルを撃ち込むシーンとかと同じく超有名でネタバレも何もない感じですが、自分はなぜか高校の時に先生が授業中に「猿の惑星(1968)」のストーリーを熱心に解説してくれていた事があるので、話だけは昔から知っていました。
因みにティム・バートン版「猿の惑星」だけ見ていても問題無い感じです。

さて、ここから先は「創世記」のネタバレになりますので、まだ見ていない人は見ないで下さい。









この映画が面白いのは今回「ALZ112」という薬が新たに出てきた事です。

この薬、主人公「ウィル」が父親を治したい一心で開発した新薬なのですが、脳の細胞の欠損を修復する効果があるようです。
その為アルツハイマーの治療に効果があるのですが、ウィルが父親に投与したらやがて抗体ができてしまう事になり、その後は病気が悪化してしまいます。
その為、更に強い薬を作ろうと研究所の所長を説得して作りだしたのが「ALZ113」という新薬でした。

しかしこの薬、実験で投薬された猿に対しては「ALZ112」の強化版のように見えるのですが、実は人間にとっては24の「コルデラウイルス」並みに殺傷能力の高い生物兵器だったのです。
・・・なんという無茶な突然変異。

しかもALZ112は液体なのにALZ113は気体状で、なんと空気感染してしまうのです。
もはや、殺人ウイルスどころか大量破壊兵器状態です。

この設定が、前のシリーズとの繋がりとなるきっかけなのですが、この設定そのものは「創世記」の本筋とはあまり関係なかったりします。

ウィルは父親にALZ113を投与しようとして結局やめるのですが、もし投与していたら父親は大変な事になっていたと思います。
(そのかわり事態に早く気付いて、他の人類への感染は防げていたかもしれないという事ですが。)

しかしこのALZ113は「猿には」無害な上にその効果が遺伝するので、後に猿だけが生き延びて知能の高い猿の子孫がいっぱい生まれて来て・・・「猿の惑星」が完成するという事になる訳ですが、それはALZ113という「偶然生まれた新薬の副作用」によるものなので、猿の「シーザー」も主人公の「ウィル」も全く意図していない事になります。

つまりは主人公ウィルは別に悪い性格でもないし、むしろ善人なのですが結果的には人類を壊滅させる死のウイルスの発明者であり、彼がALZ113を作らなければ知能の高い猿はいたかもしれませんが、少なくとも人類は壊滅しなかったという事になるのです。
後の壮大なストーリーの始まりは、全くの偶然から生まれたというのは何とも皮肉ですし、一番ちゃんとした人が実は一番問題を起こした張本人だった・・・というのもまた皮肉です。

勿論、金目当てで研究を押し進めた研究所の所長、実際は彼が事件の引き金なのですが、彼自身はそんな事全く知らずに死にます。
(なんとなくまだ生きてそうな気もしますが)
それもまた皮肉ですね。

余談ですが、この辺のALZ113を巡る展開は「猿の惑星」より「12モンキーズ」と似てる気がします。
それが意図的なのかどうかは知りませんが。

そして更に余談ですが、ウィルが(何も知らずに)殺人ウイルスを作ってしまったというオチはなんとなく、「リング0」で超能力と治癒能力を持ってた貞子(仲間由紀恵)を井戸の底に叩き落とした貞子の父をふと思い出しました。


映画43「キャプテン・アメリカ」
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映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」見ました。

マーベル・コミックのアメコミスーパーヒーロー実写映画シリーズです。
敵はナチから勝手に独立した部隊を作って世界を征服しようとする悪の軍団「ヒドラ」なのですが、他のアメコミヒーローと違って、主人公スティーブは第2次大戦中の米軍の兵士なのでかれは世界平和の為ではなく、アメリカの為にだけ戦います。
そこが他のアメコミと違っていまいちすっきりしない所ではあります。

とはいえ、この映画の見所はそこではなく、今まで作られてきた「アイアンマン」「ハルク」「マイティ・ソー」というマーベルのアメコミ映画の中に散りばめられてきた伏線を完結編の「ジ・アベンジャーズ」に繋げるための前振りをしている事です。
いわば最終回前の伏線回収回という感じの映画で、その分他の作品とリンクする部分が多く出て来ています。
ウィキによればスティーブの武器を作ったハワード・スタークは「アイアンマン」のトニー・スタークの親父との事。
という事はやがて彼が兵器会社を作る事になるという事でしょう。

さらに今回出てきたコズミック・キューブによって「マイティ・ソー」の世界「アスガルド」へと繋がる「ワームホール」を発生させているように見えます。
まあでももしコズミック・キューブでワームホールが開いてしまったら、「ジ・アベンジャーズ」でナタリー・ポートマンの出る必要が無くなるので、ちょっと残念な感じ。

さらにラストには思いっきり「キャプテン・アメリカ」そのものが「ジ・アベンジャーズ」に続く大胆な展開があり、なかなかやってくれます。

結局「ジ・アベンジャーズ」への前振りだけの映画ですが、長い事時間をかけて作り上げられてきた世界観なだけに、この後がどうなるのか気になります。


映画44「カウボーイ&エイリアン」
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映画「カウボーイ&エイリアン」観ました。

タイトルで全てが分かる映画ですが、ジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)とインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)が西部劇の時代にエイリアンと戦うという話です。
それ以上でもそれ以下でもない映画なのではありますが、音楽はあのMGSシリーズのハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
あまりウエスタンっぽくなく、ハリーっぽい曲になってて良い感じでした。


どうでもいい事ですが、エイリアンはともかく、あの女はどうやって地球まで来たのか・・・
さらにどうでもいい事ですが、ハリソンはあの敵の武器を奪おうとは思わなかったのだろうか・・・

それとさらにどうでもいい事ですが、原題は「Cowboys & Aliens」で、両方とも複数形となっています。
今日の某英語教室で[would you like to]の文をやってて[would you like to go to the movies on sunday]を[movie]と単数形にしてlisaに訂正されたばかりなので、単数・複数の形が気になってしまいます。
日本語の場合単数形も複数形もごっちゃになってるのでどっちでもいい事なのかもしれません。



映画45「ミッション:8ミニッツ」
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映画「ミッション:8ミニッツ」観ました。

この映画、何を語ってもネタバレになってしまう的な部分があるので感想をとても書きづらいんですが、大まかに言うと8分以内に列車に仕掛けられた爆弾を見つけ出して爆発を阻止しなければいけないという話です。

しかし同時に別の話も展開しくのですが、この2つの話は繋がっていて入れ子構造(メタ構造)になっています。

映画というより演劇的な話で、ストーリーを楽しむ映画なのでやはりこれ以上はやはりネタバレしてしまうので書きづらいですが、すこぶる面白かったです。

さすがコミュの方々が絶賛してた映画という感じでした。

個人的にはサスペンスと恋愛物でジャンルは違いますが「50回目のファースト・キス」と同じテーマなのではないかと思いながら見ました。
「50回目のファースト・キス」を見たときに、これをサスペンスかミステリーで使ったら面白い話ができるんではないかと少し思ってましたが、此の映画でそれを上手くやっている感じがします。


映画46『1911』
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映画1911観ました。
ジャッキー・チェンの出演100作目なのですが、この映画は歴史映画で、実際の革命を描いていて、ジャッキーも実在の人物(黄興)を演じているので、得意のカンフーアクションは殆どありません。
それでもやっぱり存在感があります。

それとヒロインとしてリー・ビンビンが出てます。 ファン・ビンビンの方は他作品で良く見ますが、李冰冰も中国で凄い人気があるらしい方で、美人です。 さて、この映画の内容ですが、孫文と、彼の起こした「辛亥革命」についての映画です。今年は辛亥革命の100周年記念なので、関係のある映画が多く公開されてます。
「孫文の義士団」
「レジェンド・オブ・フィスト」
と続いて、映画そのものには関連性はないですが、1911も同じ時代であり、さらに辛亥革命そのものを描いているので、まさに1911が集大成という感じに仕上がってます。

孫文とは、台湾のお札になっている人です。。
(なぜ中国でなく台湾なのかは後述するとして・・・台湾・中国の両国で「国父」と呼ばれ今でも尊敬され続けている方のようです)
この映画でも、孫文が善・袁世凱が悪という感じではっきりと描かれてます。

孫文が革命により、清の朝廷を退位させて中華民国を作り上げてすぐ、大総統の座を袁世凱に明け渡してしまうのですが、結局その後も内戦が続いて行く事になり、
中華民国は蒋介石の時代に毛沢東率いる中国共産党に敗れて、蒋介石は台湾に移る事になります。

そして、映画では現在の中国が中華人民共和国になり、現在の繁栄がある・・・孫文の革命の精神は今の時代の基礎を築いた。という感じのまとめかたになっていました。。

映画では触れてませんが、中華民国は現在の台湾になるので、現在でも台湾のお札に孫文が描かれ、中国のお札には毛沢東が描かれているという事です。


と云う訳でこの映画、現在の中国人に革命を・・・というテーマではないようです。
(もっとも中国ではそんなテーマの映画は社会的に作れないですが。しかし裏のテーマとして意図されてるような気がしなくもない。)

なんといっても英語でスピーチする孫文がかっこよかったです。


ちなみにエンドロールのクレジットでで動画サイト群が沢山出てきてます。
某国では映画の海賊版が多く、すぐサイトにUPされますが、この映画はそれらのサイトがわざわざクレジットでてくるので、提供か何か行っているのでしょうか。
詳しくは知りませんが多分海賊版対策なのでしょう。



映画47:「マネーボール」
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映画「マネーボール」観ました。

メジャーリーグ球団「オークランド・アスレチックス」のゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンが主人公で、予算の少ない球団がそれまでの常識を覆すやり方で選手を獲得し、リーグで勝とうとする話です。

「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・キーソンが脚本を書いているので、全体的にソーシャル・ネットワークっぽい演出がされています。

が、むしろ「マネーボール」は「もしドラ」といった方が近い気がします。
ビリー・ビーンは今までの古いスカウトのやり方に反対し、大学で経済を学んでいて、メジャーのデータを統計して解析するのが好きなピーター・ブランドを引き抜いてきて、独自のデータを使って選手をスカウトし、ID野球でマネージメントして勝とうとするのですが、これはガチで「もしドラ」です。

といっても当然ドラッカーではなく、ひたすらデータを集めて行って計算式ではじき出すので、ぱっと見「パワプロ」のデータを作ってるような感じに見えます。
これが「マネーボール理論」なのだとか。

まんま「もしドラ」なのになぜキャッチコピーが「もしドラ」絡みではなく「ソーシャル・ネットワークのスタッフが作った」的な内容になっていたのか謎でしたが、そこは見たら解ります。

マネージャーは(当たり前だが)女子高生ではなく、とはいえ見た目はブラピですが性格はチームが負けていると周りの物に当り散らす困った人で、自分の思いどうりにする為に容赦なく選手を他球団にトレードしたりもするのです。

しかも更に肝心のデータ分析を担当するピーター・ブランドはメガネで小太りというビジュアルで、ひたすらパソコンのモニタにデータを打ち込む姿は「もしドラ」的なJKや前田敦子からは180度違う感じ。
これが現実の「もしドラ」なのか・・・それはそうですが。

そういえば、「ソーシャル・ネットワーク」と近いのは、主人公が自分勝手なやり方で周りを巻き込んで行く所ですが、違う所は主人公の家族との関係をちゃんと描いていて、観客が主人公にちゃんと感情移入できるように作っていた所でした。

あと「ソーシャル・ネットワーク」では人物毎に持っているパソコンが違っていて、メーカーも型式もバラバラだったので、持っているパソコンを見るとその人がどういう人か分かるような感じになってて、美術スタッフのこだわりが見えていたのですが、マネーボールの方はSONYのPCしか出てこないのがちょっと残念。 野球映画なのでそこは余談ですが。


参考文献

日本で3番目に詳しい「マネーボール」豆知識
http://d.hatena.ne.jp/Amerikan/20111112/p1

ID野球とはなんだったのか
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/student/article/8



映画48:ガンダムUC・episode 4
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ガンダムUC・episode 4「重力の井戸の底で」
ミッドランドシネマにて観てきました。

1〜3はPS3とBDで観てましたが、ep4の予告観てたら面白そうだったのでこれは大スクリーンで観ておくべきか・・・?
と考えて行ってきました。
行って正解でした。

まずep1〜3までのダイジェストが流れますが、これが長い。
体感で20分位長々とやってくれるので、今までのを見て無くても忘れてても大丈夫そうです。

本編の方はネタバレになるので多くは語りませんが、ガンダムZZを見ていると「へぇ〜」ボタンを押したくなる繋がりがありました。

そして注目のブライト艦長は、「逆シャア」の時と同じロンド・ベル所属でラーカイラムに乗ってるようです。

マニアックな事を書くと、ep4になってから、効果音に今までの回になかったような懐かしいSEが使われてたり、カプールが出てきて妙に懐かしくて、更に0083のヴァル・ヴァロと08小隊のアプサラスを合わせたような巨大MAが出て来たりと、ガンダムっぽさが強く出てきた感じがします。

更にマニアックな事を書くと、スタッフロール見てたら作監が4人でメカ作監督が6人いて、さらにその上に総作監が2人いました。
UCはOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)として製作されてる筈ですが、ここまで来ると普通の劇場アニメ並みですね。(というか劇場で上映してるけど・・・)




参考資料

□作画監督とは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%EE%B2%E8%B4%C6%C6%C4

□OKWEB/ガンダムUCについて
http://okwave.jp/qa/q5852632.html



映画49:『海洋天堂』
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映画「海洋天堂」観ました。

中国映画で、ジェット・リー主演の映画ですが、アクションシーンは全く無く、自閉症と知的障害を持った息子「大福」と父親(ジェット・リー)との、父と子の話です。

岐阜のCINEXには名古屋より遅れてくるのと、TVで監督のインタビューを観ていたので、既に観る前にある程度のストーリーは知っていたので、そこそこ良い話だろう位の感じで観に行きましたが・・・そこそこなんてものではなく。素晴らしい映画でした。

まず、話が良い。
むちゃむちゃ泣ける映画なのですが、知的障害の息子と余命幾許もない父親の話で絶望のどん底から始まりますが、悲しくて泣けるという事はなく、クライマックスは感動してむせび泣く話です。

久石譲さんの音楽もぴったり合っててGJです。
しかもエンディングテーマは「ジェイ・チョウ」が歌ってて、これがまた泣かせてくれます。。

そして、現代のリアル中国を撮ってるのですが、映像が凄く綺麗です。

水族館が主な舞台として出てて、脚本上でも重要な意味がある場所なのですが、映像としても水際を中から撮ってたりと、何気ないシーンでも映像の撮り方が凝ってて綺麗です。

しかし、とにかく俳優さんの演技が素晴らしかったです。
ジェットリーがアクション全くしない・・・というか病人なのですが、それもまたいぶし銀の演技という感じがします。

・・・個人的に今年観た映画の中で確実にベスト1か2かな。(もう一本はバビロンの陽光)



映画50:『恋の罪』(R-18指定)
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映画『恋の罪』観ました。




映画コミュニティのマイミクさん達の間で物議を醸し出している作品で、どんな内容なのか気になってた作品でした。


☆☆

この映画は、1997年に起きた「○電OL殺人事件」を下敷きにして、創作された映画です。
と言っても、実際の事件との関連性は「被害者が渋谷区円山町のアパートで殺害された」事と、「高学歴で高収入な生活を送っているにも関わらず夜はラブホテル街で売春をしていた」と云う事と、「絞殺された」事くらいです。 (職業も「○京電力」から「大学のエリート助教」に変更されています。)

さらにこの映画における事件の猟奇性に関しては同じ1997年に起きた通称・酒鬼薔薇事件の方が元になっている気がします。
(というか、ごっちゃになってる気がします。○電事件は絞殺されてるだけなので)

つまり実際の事件を元にしたとはいっても、実際は創作の部分が多いのでノンフィクションとは言えない感じです。


「ソーシャル・ネットワーク」で、facebookを作ったマーク・ザッカーバーグをモデルにしながらも実際は全然現実とは違う話で、映画としては監督が好きなように作って「市民ケーン」のリメイクをやった・・・というのと同じような形式で、この映画も監督の好きなテーマで作っていたら日活ポルノ映画の現代版が出来てしまった感じがします。
(というか日活だし。)

或いは、架空の不幸な女性の人生を男の作家が想像してシナリオ書いたという点で「嫌われ松子の一生」と同じパターンともいえますね。


☆☆☆

映画は全4章(チャプター)で構成されていますが、チャプター1では主人公がなぜ売春を始めるかが描かれています。
この辺り、「北の国から」の宮沢りえを思い出しました。

北の国からの場合は普通に金が目的だったような気がしますが、この映画の主人公は俗に言うシロガネーゼ的な金持ちの奥様ですが、色々と不満がたまっているようで・・・
まあ、普通にAVでありそうな導入で・・・


チャプター2と3に関しては、村上龍の影響を受けている気がします。

1988年の小説版「トパーズ」はデリヘル嬢が主人公の短編小説ですが、主人公が仕事でホテルに呼び出されて行くとそこにいる男は大体なにかしらの変態だったりするという、一時ブームになったケータイ小説の先駆け的な小説で、1992年の劇場版は村上龍自身が脚本と監督をしていて、音楽を坂本龍一がやっていたりするのですが、「恋の罪」を観てたら此方の劇場版の方を思い出しました。

1992年の劇場版トパーズの主人公「アイ」は高級SMクラブのコールガールで、小説の方と同じくホテルに行くと変態趣味の男がいたりするのですが、「サキ」という別のコールガールの女性に徐々に惹かれていくようになります。

このサキの圧倒的な存在感を見て、やや精神の病んだ主人公がその女性に惹かれていくという展開は、村上龍の小説の中では何度も反芻されているファクターで、「恋の罪」の主人公・ いずみと尾沢美津子との関係性ともよく似ています。
(龍の小説の中ではエクスタシー3部作で登場するケイコとレイコも同じような関係性だったような気がします)

主人公が帽子の男に縛られたり美津子に「私のとこまで堕ちてこい!」 とか言われたりするのは、トパーズでやってたSMそのものですね。
(トパーズでもプレイの中で主人公に首を絞めてくれと頼む男もいました。)

エンドロール観てたらプロデューサーがに劇場版の「ラブ&ポップ(トパーズ2)」と同じ人だったので、意識はしてそうな気がします。

個人的に重要だと思ったのは、「トパース」では主人公がSMの女王様なのにマゾヒストでしたが、「恋の罪」の主人公はSMとは関係ない話ですが、完全にマゾヒストで、話しとしては常にSMプレイです。

主人公は最初はあまり乗り気ではないものの、帽子の男にヤられてる辺りから徐々にマゾヒストとしての性格が徐々に強くなって行きます。

その後は常に美津子と主人公は相手に嫌がる事を強要される展開が待っているのですが、まさにこれはSMですね。

クライマックスの無茶苦茶な展開も勿論そうで、結局究極のマゾヒズムは相手が自分を殺す事ではなく、相手が自分を殺せと言った時にどうするのか・・・

つまりこの映画、主人公が徐々にマゾヒズムを開花されていくというお話という事でしょう。


ただ、村上龍の小説や映画に比べるとこの映画、猟奇殺人にしてしまう事で無理矢理まとめてしまうのは、やや詰めが甘いという感じがします。
(龍の小説でも、他作品だと猟奇殺人してたり毒ガス撒いたり原爆作ったりしてるのもいっぱいありますが・・・)

それと、龍の場合はトパーズで解決出来なかった問題を「KYOKO」という、作品(小説と映画)で解決させている感じで、最終的にキョウコが精神的に救われるのはキューバのダンスだったという所に落とし所を持って行っていますが、この映画では主人公は結局最後は何がしたいのかわからないままになってしまってたのが残念です。

わからないというと、美津子の過去もわからないままで、「事件」のキーになっている部分はは完全に美津子の過去の事なのですが、過去の話はあまり語られないままで、結局美津子の父と母の事もあまり語られないので、母がなぜあそこまで逝ってしまったのかいまいち感覚的にわからないままでした。
この辺りはもう少し描いて欲しかった所です。


あと、1990年代の風俗を今映像にする上で難しいのはAIDSの問題で、それはどうするのかと思っていましたが、今回は一切触れられないままだったのが残念です。

触れるとそれだけで映画一本終わってしまいますが。


☆☆☆☆

劇中に「言葉なんかおぼえるんじゃなかった〜」という詩が出てきたりします。
こちらは田村隆一詩集『言葉のない世界』の「帰途」という一篇のようです。

たしかに、「売女(ばいた)」なんて言葉は覚えない方がいいですね
「この売女ぁ!」なんて言う作品久々に観ました。
(これが言いたかっただけ・・・)

あと、劇中でカフカの「城」が出てきます。
城は近くにあるのに、そこにたどり着けない場所という事らしいです。
此方は読んでないのであまり詳しくはわかりません・・・。


☆☆☆☆☆

しかし一番は、水野美紀さんが・・・という事でしょうか。
湾岸署から居なくなったと思ってたら、まさか渋谷に居たとは。

この映画にはブラックジョークがたくさん出て来て、笑えるんどえすが、周りが真剣に観ていたので笑わないように観ていました。

金持ちの奥様がスーパーの試食のバイトはしないと思いますが、なぜソーセージ・・・ しか後半太くなってるし・・・
「ソーセージと一緒に私も食べて」とか言ってるし・・・

あと、まず美津子が「愛がないSEXは金を取らなきゃ駄目だ」というのと、主人公が外人に「ワタシエイゴワカリマセーン」というのと、その後ボコられるのは、「スワロウテイル」のオマージュなのかパロディなのかという風に取れるんですが・・・はたして。

そして「魔女っ子クラブ」の仕事で主人公がホテルに行ったら客が○○だった・・・というのは「恋の門」の「綾波レイ始めました」か・・・恋の罪なのに恋の門て・・・とか。
(※考えすぎです)

まあ、実際の事件を元にしていながら東電から大学教授に変更してるのと水野さんの役がらが刑事なのが一番のブラックジョークかもしれません。

なんにせよ、90年代初頭の時代が舞台というのはまだ落ち着いて振り返れる時代じゃないなぁ・・・色々複雑なままどう捉えていいかわからないまま未消化で残ってしまうんだなぁ・・・という感じです。

蛇にピアスとかまで思いっきり行ってしまうと逆にわからなくても構わないのですが、なんか共感できそうで出来ない感じという奴です。

濡れ場が強烈なのでどうしてもそこに目が行きがちな映画ですが、それを別としても役者さんの演技は素晴らしく、日本映画でもまだまだやれるぞという意気込みを感じさせてくれますが、同時に日本映画の限界もまた感じてしまったりする映画でした。




☆☆☆☆☆☆

参考文献

□秦野エイト会
「東電OL殺人事件の被害者は反原発の為消された可能性が高い。厚生労働省・村木厚子の冤罪事件とそっくりだ」
http://www.ne.jp/asahi/davinci/code/history/hanzai2/index2.html」



映画51:「インモータルズ」
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映画『インモータルズ-神々の戦い-』観てきました。

3D対応ですが、気づいたら3D版は終わってしまっていたので、2Dで観ました。

内容は、主人公テセウスを軸に古代ギリシャでハイペリオンの軍団に負けそうになっているギリシャ軍の戦いと、ギリシャ神話の神々の話を描いたものです。

『300』のスタッフだという事で、ザック・スナイダーと思ってましたが、監督は全然違ってターセム・シンでした。

映像はやたらと凝っていて、ワイヤーとCGを組み合せた殺陣は2Dで観ててもなかなかでしたが、話的には突っ込みどころ満載という感じでした。

人間達の戦いに神々が力を貸そうとしますが、主神ゼウスがそれを止めて、タイタン族との戦い以外介入しないように言います。
しかし、そのせいで結局タイタン族は出てくるは、タイタン族に対してもそんなに強くないわで、散々です。

最初っからさっさと神々がミッキー・ローク(ハイペリオン)倒してしまえば良かったんではないかと・・・

それより何より、介入するなと云ったゼウス自身が一番人間界に介入してたりします。

しかもなぜか劇中で明言されていませんでしたが、明らかに主人公の父親はこの人です。
やたらゼウスがテセウスを贔屓していたり、最後の方でテセウスが強かったり、テセウスの子供にもゼウスが構ってたり(孫だから)という感じです。

実際のギリシャ神話では『テーセウスはアテーナイの王アイゲウスとトロイゼーンの王女アイトラーの子とされる。
海神ポセイドーンとアイトラーとの間に生まれた子であるという伝説もある。(wiki)』との事ではありますが、ゼウスの方の記述には『(ゼウスは)多くの人間の女性とも交わり、子をもうけたといわれる。』とwikiに記載されています。

テセウスは農民で母親と村人との間に出来た子だと語られるシーンがありますが、テセウスとゼウスの関係はスターウォーズのルークみたいなもんですねきっと。



映画52:『新少林寺』
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映画『新少林寺』観ました。

モレラです。ここ最近違う映画館で色々観ていましたが、やはり自分にはモレラの東宝シネマズが一番落ち着きます。

中国語よみだと「しんしゃおりんすー」でほぼ日本語と同じ読み方なんですね。
自分が上海に行った時にちょうど上映してて、気になってたのですがようやく日本でも見れたという感じです。


ちなみに「賀歳片」といって、中国・香港では毎年ビッグガジェットなエンターテイメント映画を年末年始の時期に向けて発表するようで、昨年の「賀歳片」がこの「新少林寺」と「狙った恋の落とし方の続編」だったようです。 あと変な中国アニメもやってましたが。
来年の賀歳片としてはジェイ・チョウ(周杰倫)の「逆戦」が話題になっているようです。

ジャッキーチェンの記念すべき99作目の作品で、日本では先に1911が公開されたので順番が逆になっています。

今作もちょうど1912年、辛亥革命の翌年が舞台のようで、今年はこの年代の映画ばかり観てた感じです。

主演はアンディ・ラウです。
アクションシーンは当然のようにこなしてるのがさすがですが、出家して僧になった後の何かを悟った表情が最高です。
敵はニコラス・ツェーで、さらにジャッキー・チェンが出てるという超豪華なキャストで、彼らがひたすら戦い続けるだけの男臭い展開。
最高です。
(話はそれますがニコラス・ツェーは前述の「逆戦」ではジェイ・チョウ(周杰倫)と銃で戦うらしいです。気になります)


そしてアンディ・ラウの奥さん役でファン・ビンビンが出てます。
ファン・ビンビンはロングのストレートの時だと仲間 由紀恵とそっくりです。
この映画では割と髪をずっと結んでいますが、途中から僕はビンビンがマジで仲間 由紀恵にしかみえなくなりました。おそるべし、ビンビン・・・
(ちなみに仲間 由紀恵のほうが2つ年上です。)

アンディ・ラウも昔は渡部篤朗と似てるなーと思ってましたが(墨攻の時素で間違えました)、最近はあまりそれを感じなくなりました。
渡部さんをあまりお見かけしなくなった事もありますが・・・

ジャッキーは後半まで殆ど見せ場が無いんですが、その分出て来てからの高揚感があります。
ちゃんと美味しい所を持っていきますが、逆にいえばジャッキーが頑張らなくとも、若手の人たちが十分いいアクションをしていて、子役の子供たちですらキレのあるいい動きをしています。
それでいて、今回背景がアクションに負けない良い仕事をしていました。

模型とセットは確実に使ってて、実際の寺での撮影はどの程度なのかは画面だけではわからないですが、少林寺の風景には中国4000年の歴史を感じます。
しかもそれが怪獣映画並みに派手に爆破されるという。

歴史、カンフー、戦争、ライバル、兄弟愛、そして建物爆破と、男の子のロマンがこれでもかと詰められまくった映画でした。


兄弟子(字幕では師兄)がやられた時に皆が「ししょー!ししょー!」と叫んでいたのが気になります。 字幕では「師兄」となってた気がしますが師匠は中国語では「教師」の意味なのですが、漢字をそのまま中国読みすると師匠は「すぃーじゃん」か?
師兄をそのまま中国語読みすると「すぃーしょん」か?。

P・S

浄海が死んだ時に弟子たちが口々に叫んだ「ししょー!ししょー!」ですが、台詞はやはり日本語字幕と同じ『師兄』が正しいようです。
ピンインはシーショーン!に近い発音ですが。

ただし、クライマックスで崖の上から子供がジャッキーに向かって泣きながらいう「ししょー」は漢字が違って『師叔』です。



映画53:『タンタンの冒険』
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映画『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』見ました。

スティーブン・スピルバーグ監督初の3D上映映画です。
(しかし、自分が観たのは2Dで吹替えです・・・。上映開始時間の関係で)

原作はベルギーの作家エルジェの漫画「Les Aventures de Tintin」で、この映画は1943年に刊行された「なぞのユニコーン号(Le Secret de La Licorne)」の巻が元になっているそうです。

といっても、スピルバーグが直々に監督しているだけあって、原作は読んだ事がありませんが、おそらく原作からは良い感じにかけ離れている気がします。

しかも、製作はピータージャクソンで、彼はスタッフロールを観る限り、2ndディレクターも務めているようです。
この二人が組んで原作どうりになる気がしません。
実際、CGアニメとはいえ次から次にアクションシーンが続く展開はさすが元祖インディジョーンズでした。


凄いのは、予告編で観た2つのアクションシーンが、実際観たら全部1ショットで繋がっていたという所でしょうか。
CGだからって好き放題やってる感じがいいです。


あとスピルバーグらしいのは、砂漠の町に行った時に「水が無い」という看板を見せて、この町の人々が水不足で困っている中、王族(かどうかは忘れましたが)の金持ち一族が水を好きなだけ持っていて、自分たちだけ好きなように暮らしていたりします。
しかし、その後のアクションシーンで水が大量に・・・という何気ない伏線をちゃんと張っていたりする所です。


あと、スタッフロールに「ライティング・コンサルタント」という所にスピルバーグ監督の名前が載っていたので、細かい事を色々やっているようです。
スピルバーグ監督はもう十分巨匠なのにぜんぜんおとなしく出来ない素晴らしい人です。


吹替え版で観ていたので元の方でなんといっていたのかはわかりませんが、ハドック船長のチョーさんがやたらと面白い事を言っていました。
アドリブなのかははっきりとはわかりませんが、あまり口パクと合ってない所からしてアドリブっぽい気がします。
(広川太一郎さん程ではないですが。)
やはりアドリブ得意な人の吹替えは面白くて好きです。


映画54:『けいおん!』
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アニメ『映画けいおん!』

観てきました・・・みてしまいました。

実はテレビアニメ版も原作漫画もぜんぜん見てなかったりするので、ずっとケイヨンだと思ってましたが、けいおんでした。
さらに話に置いてかれるかもと思いながら観ましたが、普通に見れました。


特に過去のあらすじ的な物は無いのですが最初の方の会話の中で自然に人物紹介をしていって、主人公達のバンド名の意味もさりげなく教えてくれるので(そのまんまでしたが)、大体どういう話かわかった上で、主人公達が卒業旅行でロンドンにいくという展開になります。


この映画はこの、「卒業旅行でロンドンに行く」という所が主なテーマのようですが、
この旅行の描写がとにかく細かくて、丁寧に描かれます。

丁寧すぎて、プランを立てる所から、旅行会社に申し込みに行く場面まで端折らずに描かれ、更に空港へ行くまでの描写から空港の中、飛行機の機内、ロンドンの空港、タクシー、ホテル・・・ととにかく細かく描写されます。

さらにその道中、海外旅行あるあるネタがいろいろ満載でした。

主人公の親がわざわざ変圧プラグを持っていくように言って荷物に入れているにも関わらず、海外のホテルでドライヤーのコードをコンセントにそのまま指して感電してるのはいかにもありそうで、あるあるという感じでしたがそれが後半のライブリハーサルでの別のネタの前振りになっていたりします。

あと、ロンドンタクシーの中で無意識に主人公がシートベルトのある辺りに手をのばしてる所とか、妙に芝居が細かくて、このあたり、なかなか上手いです。

あと、青い髪の娘(名前忘れた)が空港の荷物受取りでぜんぜん出てこないというのもまた、海外旅行でありそうなあるあるネタという感じですが、それもその後の「回ってる物を見ると嫌な予感がする」というネタの前フリになってたりして、いちいち細かいです。
・・・こんな感じで、テレビ版を観てない人でも笑える万人向けネタを沢山入れ込んでくれる親切心。

なるほど、これがこの作品の魅力だったんですね・・・。


最近はアニメ作品の舞台になった場所に実際にロケ地巡り的に行くという、通称「聖地巡礼」というのが流行っているそうですが、そうでなくともロンドンの街並みの景色がきれいで普通に行きたくなります。
きっと本当に行く人は多いと思います。


それにしてもこの日常芝居の丁寧さは、ある意味ジブリっぽい気がします。
(実際に脚本家はジブリ作品の脚本書いてる人ですが。)

意外と今年一番の日本映画の伏兵でした。
とはいえ3回観てメモリアルフィルムを貰おうとまではさすがに・・・


−閑話休題

それはそうと、TOHOシネマズのポイント(マイル)がいつの間にか5000くらいあるのですが、1か月フリーパスを手に入れるにはあと1000ポイント程必要です。
それだけなら別にいいのですが、このポイントには期限があって、12月31日で2500ポイント程無くなってしまうようです。
残りは来年の年末まで持つようです。

つまり何もしないと来年になったらポイントが半分程に減ってしまう訳で、勿体ないので今年中に頑張って6000まで貯めてフリーパスに変えてしまうか、諦めて今年有効期限のポイントはポップコーンとかプレスシートとかに変えてしまって来年頑張るか・・・迷いどころです。

どうしようか・・・



■参考資料(聖地巡礼に関する記事)


[DAIさん帝国]
鷲宮神社は今日もオタクだらけだった
http://dai.at.webry.info/200905/article_3.html


[萌えオタニュース速報]
映画『けいおん!』早速聖地特定する変態捜査班登場
http://otanews.livedoor.biz/archives/51842937.html



映画55:リアル・スティール(※ネタバレあり)
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映画『リアル・スティール』観ました。
※注 この先ネタバレします。





さて、『リアル・スティール』ですが、ヒュー・ジャックマンが主演の近未来ボクシング映画です。




予告編を観ていると、『ロッキー』的な雰囲気を醸し出しているように感じます。
(実際下敷きにしているのはロッキーだと思います。)


しかし舞台は2020年の未来なので、戦うのは人間ではなくロボットを操縦して戦わせます。

ヒュー・ジャックマンは元ボクサーですが、今はロボットボクシングで日銭を稼いで生活している、ロボットボクサーのようです。

しかしある日、昔別れた奥さんの訃報を知り、奥さんの11歳になる連れ子がやってくる事になり、色々あって息子と一緒に一夏を過ごす事になります。
そして息子と共にロボットボクシングで闘うという話です。


ヒュー・ジャックマンが最初に持っていたロボットは早速試合で大破して、新しいのを買うことになるのですがこの新しく買ったロボのデザインが非道いです。

日本から闇ルートで買ったそのロボ、「ノイジー・ボーイ」というらしいのですが、全身に漢字がペイントされていてとにかくダサい。

しかしボディは青色で、腕が太い・・・なんとなく『鉄人28号』を思い出しました。

やがて敵となる『ゼウス』というロボットも出てくるのですが、このロボットは色が黒です。そしてゼウスを操っているのは天才科学者『タク・マシド』という人だとか。

・・・鉄人28号で云うところの『不乱拳博士』と『ブラック・オックス』ですね。
しかも、どちらの鉄人もちゃんと『リモコン』で動かします。

・・・てことはあの子供はもしかして正太郎?とか思ってたら、『ノイジーボーイ』もあっさり大破です。
『ノイジーボーイ』、かませ犬でした。


さて、その後にようやく本命のロボが出てくれます。

そのロボは子役の子が拾ってきた旧世代のロボットで、本来はスパークリング用で試合には向いてないロボなのだそうです。

名前はなんと『アトム』
「鉄人」の後は「鉄腕」か・・・とちょっと気になります。

しかも胸のマークを見ると、『ATOM』のAとTの間に原子力マークがわざわざ描かれています。 といっても外見は、鉄腕の方とは全く似ていないので、手塚センセの漫画の方とはきっと関係ないと思います。 (ドリームワークスだから実際どうかわかりませんが・・・)


この拾ってきたアトムと云うポケモン、否、ロボットを育てて技を覚えさせ、バトルで経験値を上げ、不乱拳博士に挑み、やがて最強のゼウスを倒すという、ポケモン的なアツいバトル展開があります。 実際、ポケモンジムもありますね。
(・・・否、ボクシングジムでした。)

・・・いや、むしろ『近未来』・『ロボトル』ときたら『メダロット』でしょうか。
そうかこれは『メダロット』だ。


つい脇道にそれましたが、とにかくロボットを使ってボクシングで戦い、アメリカンドリームを掴もうとしている映画です。

つい敵側のゼウス陣営を見ていると、いつ「脚を狙え!」と言ってくるのか楽しみにしてしまいますが、残念ながらそんな展開はありませんでした。
ゼウス陣営、意外と正々堂々と叩くタイプのようです。
(装甲は弱いけど・・・)

おそらく、もっとダーティーな手段を講じてくるような敵は次回作以降の為に残しているでしょう。


なんだかんだで普通にアツい映画でした。
次回作もきっと出ると思います。

次は総合格闘技で是非。
寝技とかも是非。


映画56:『50/50』
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映画『50/50(フィフティーフィフティー)』観ました。

アダムという主人公が27歳でガンになり、生存率50%、転移したら10%以下という状況で闘病する話です。

アダムは真面目すぎて几帳面な成年で、病気で明日死ぬかもしれないという時ですら家に入ったら手を洗うような人ですが、友達のカイルは真逆な性格で、アダムのガンを利用して女性を口説いたりするような人間なのですが、なんだかんだいって2人仲がよかったりして、『ドラえもん』ののび太とジャイアンが大人になったみたいな感じでした。

状況はとてもシビアで重い話ですが、暗く描かないでちょっと笑えるくらいの軽い感じで淡々と進んでいく映画でした。
それでいて、ちゃんとガンになった主人公とその周りの人達の心理描写はしっかり描いてたりして、良く出来た映画でした。

脚本家のウィル・レイサーとカイル役のセス・ローゲンの実話から作っているだけに、他の誰よりも主人公達の事を良く分かっているからこそ、こう重たい話でもただ重い話やただ泣けるだけの話にならず、ちょっと笑える位の軽い感じにする事が出来たみたいです。



映画57:ハウスメイド
[感想 -COMMENT-]

映画『ハウスメイド』観ました。CINEXでの鑑賞。

それにしても岐阜の柳ヶ瀬は、かつて子供の頃はは映画を見るためには此処に行くしかなかったのですが、今やレンガ通りもすっかりシャッター通りです。
このまま寂れて行くのと中国か韓国辺りの資本で外国人街と化すのとどちらがいいのでせうか・・・

それはそうとハウスメイド、韓国の映画です。
大富豪の家に住み込みのメイドとして働く事になる女性ウニさんが、家の主人のお手付きになり、妊娠してしまった事から若奥様とその母親から悲惨な仕打ちを受けるというお話です。

まあ、日本人ならそれでも涙をこらえてじっと我慢の子なのですが、韓国の人はそれだけでは終わらない・・・

こういう直球で昼ドラな大富豪のドロドロした内幕を、横溝正史・松本清張的な昭和感で描いてくれるのが韓国映画の良い所です。

この一家の富豪の子供で6歳のナミさんが、全てを見ていながら常に冷静だったりするのがなんともいえません。

ラストであの子は何を見つめていたのか・・・





■ヤフーの解説・あらすじもちょっと面白かった。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id339021/



映画58:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
[感想 -COMMENT-]

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』観ました。


別名『RAILWAYS 2』で、実は前作は観てないのですが、今作とは話が繋がってないらしいという事で、深く気にせず見てました。

定年退職を間近に控えたお父さんとお母さんがケンカする話で、お父さんの職業がローカル鉄道の運転士で、富山地方鉄道の電鉄富山駅を実際にロケして撮ってるようです。
鉄道の映画なだけに、鉄道好きならきっと垂涎ものだと思うようなアングルの電車のシーンがいっぱい出てきます。



基本おっさんが主人公の映画なのですが、やたら渋いシーンが続く映画ではありますが、魅せ方は上手いです。

(さすがロボット(と云う会社)です)


とにかく役者陣が良かったのです。

主人公の三浦友和さんと娘の小池栄子はカンブリア宮殿の村上龍との感じに近くて、違和感無いですし、余貴美子さんの安定感は半端ないです。

それより、運転手の一人に中川家の弟がいるのです。

中川家が運転士の制服着てるだけで笑えてきます。
観客の殆どはかなり年配だったせいか、中川家が出て来た所で笑ってる人は他にいませんでしたが・・・。


そして余貴美子さんが終末医療の看護師として行った先のおばあさんが、吉行和子さん。連続テレビ小説『つばさ』のおばあちゃんではないですか。

つまり連続テレビ小説つながりで『ちゅらさん』の容子さんと『つばさ』のおばあちゃんの共演です。

ちょっと感動です。

とはいえ、この点に気づいてからはこの映画がNHKのドラマに見えてしょうがない感じです。

正確にはお父さんも『純情きらり』で出てるし(きらりでは主人公の父親役)娘の小池栄子も『瞳』で出てるので、NHK連続テレビ小説オールスターなのですが。
(此方は観て無かったから思い入れはないですが。)

お母さんの友達役の清水ミチコも端役でしたが『ちゅらさん』に出てました。


年配の方をターゲットにしている映画でこのキャスティングは・・・見事です。

ちなみに歌もユーミンです。(連続テレビ小説『春よ、来い』)



映画59:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
[感想 -COMMENT-]

映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』観ました。

かつての『スパイ大作戦』をトム・クルーズ主演で現代版としてリメイクしたシリーズの4作目です。


CIAの特殊チーム・IMF(Impossible Mission Force)のイーサン・ハントと彼のチームが毎回不可能と言えるミッションに挑戦していく映画です。


トムは1の時からプロデューサーとしてもクレジットされていますが、1の監督がデ・パルマ、『M:I-2』がジョン・ウー、『M:i:III』がJ・Jと、ハズレがなくてプロデューサーとしての能力もなかなかのものではないかという感じですが、ブラッド・バード監督をCGアニメの世界から引っ張ってきて挑戦させた『ゴースト・プロトコル』も見事な出来栄えです。
トムおそるべしです。


個人的にこの映画、感想をあまり考えず楽しんで観ようと決めていたので、ただ『良かった。最高!』という感じです。

強いていうなら・・・

予告編の時の台詞「絶対ムリだ!(You're not gonna make it!)」「もう遅い(You're not helping)」のシーンはちょっとしたひっかけで、本編ではどうなっているかがなにげに観てのお楽しみという感じでした。

もうひとつ、こちらも予告編でも出てきた台詞「ミッションを−引き受けるんだ(Your mission should you choose to accept it)」も実はなにげに重要な台詞でした。


映画60:私だけのハッピーエンディング(※ネタバレあり)
[感想 -COMMENT-]

映画『私だけのハッピー・エンディング』観ました。

勿論、男一人で観ましたが、これはクリスマスに独りで観てはいけない映画です。23日だったので微妙にセーフ・・・か?


それはともかく、原題は『A Little Bit of Heaven』同名のミュージカル映画が1940年に公開されていますが、あまり関連性は無いように思えます。

劇中で小さい男の人が出てきた時に「俺のあだ名はA Little Bit of Heaven(小さい幸せ)」とか言っていたので、そういう感じのイミではないかと。
英語のイディオムで別の意味があるかもしれないですが
(『A Little Bit(小さな)』 『Heaven(幸せ・天国の意味の掛け合わせ?)』)


※以下、ネタバレ要素があります。




映画の内容は、キャリア・ウーマンの主人公の女性が突然ガンになるという話です。

『50/50』では主人公が男で、男の友情が描かれてて、『あーわかるわかる』という感じだったのですが、こちらはその女性版でした。
『50/50』と見事なまでに対照的です

犬を飼ってるのも同じです。
お母さんの雰囲気も妙に似てますが『50/50』の母親の方がこちらより上沼恵美子に似ていた気がします。(だからどうしたと言われてもそれだけですが・・・)

でも、主人公が男性と女性では、死という物に対する考え方が違うのではないか・・・という事を考えさせられます。

女性の場合、妊婦の友人との関係性を見てて、やはり子供は産みたい・・・というのがあるのかというのと、早い段階で抗癌剤の治療をやめたのを見ていて、やはり最後まで綺麗でいたいというのが強くあるのだなと感じます。 それが 主人公が男の『50/50』との大きな違いでした。


この映画も前半ややコメディとして描いています。
といってもコメディ要素はそれほど多くなく、ストーリーに水を差さない位で、後半は泣かせに来てます。

一番のコメディ部分は神様がウーピー・ゴールドバーグだという所ですが、それも『アリー・マイ・ラブ』のアリーの妄想ほどの暴走はしていません。
そしてこちらは妄想ではなく、本物の神様です。
エンド・クレジットでウーピーの所に『GOD』とクレジットされてたのにはウケました。

あと、友達で黒人のスーツ来て帽子被ってる男の人は出てきた瞬間からゲイだという雰囲気全開でしたが、この手のキャリア・ウーマン恋愛ものにゲイがつきものな感じになったのはブリジット・ジョーンズさんからでしょうか・・・


そういえば、主人公と彼氏になる医者がジョークを言いあうというシーンが度々出て来て、男の方のジョークが最初は全然笑えない物だったのですが、だんだん上達して上手くなっています。

そしてクライマックス、主人公がもうダメかも・・・と云う時に男の携帯に留守電をいれてますが、最後に「it's kind of a joke」て言って「これも一種のジョークよ」という感じで締めていて、なかなか上手い作りになっていた気がします。

字幕では「なんてね」だった気がしますが。
(でもちゃんと聞き取れたという自信は無いです。)


それにしても、マーサスチュワート懐かしいと思いましたが、アメリカではまだ有名人なのか・・・?。



■A Little Bit of Heaven (1940)
http://www.imdb.com/title/tt0032714/



映画61:ワイルド7 (※ネタバレあり)
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映画『ワイルド7』観ました。

原作の漫画は確か、ジョジョの荒木先生が昔テレビで影響を受けたと言ってたような覚えがありますが(CSの週刊少年「荒木飛呂彦」だったと思います)読んだ事はないので、映画のみでの感想とさせていただきます

『バトルロワイヤル』の原作小説と映画『バトルロワイヤルU』で出てきた、反BR法組織『WILDSEVEN(ワイルドセブン)』の元ネタもこの原作漫画ではないかと思います。





※以下ラストまでのネタバレします





冒頭からいきなり銀行強盗で、犯人グループが人質を容赦なく殺して、えらく残虐な始まり方だったので、今回は日本映画にしては踏み込んだ表現になりそうな予感が・・・

犯人グループが乗り換えた車が、なぜか安そうな旧式のレガシーだったので、なんかすぐ破壊されそうな予感が・・・と思ってましたが、思った以上に破壊されるのは早かったです。

さらにヘッドショット。
これはやはり日本映画にしては踏み込んだ表現になりそうな予感が・・・


その後、新聞記者さんがなにやら事件の真相に気づいて、探ろうとします。

記者さんの吸ってるタバコの灰がなかなか落ちそうで落ちません。
この、落ちそうで落ちないタバコの灰は、タバコの中にシャーペンの芯を入れて火をつければ作れるのだと昔何かの本で読んだ気がします。
実際どうしてるのかはわからないですが。


そしてワイルド7全員が紹介されたり、ボスが出てきたり、ヒロインの深キョンが出てきたり・・・この辺からは特撮ヒーロー物みたいな感じに・・・やはりあまり踏み込んだ表現はしなさそうな気配がします。


そして次の敵が飛行船の中に殺人ウイルスを入れて襲ってきます。

この飛行船の感じがアニメ「パトレイバー」の劇場版に出てきたのに似てるのですが、これはワザとなのか・・・

脚本上はこのウイルスを設置する場所が飛行船である必然性は全くないし、音楽が同じ川井憲次氏であるという以外は決定的な証拠は無いので、これがパト2のオマージュであるとは言い切れないのですが、ここ気になります。
(というかもともと『踊る大捜査線』のスタッフはやたらパトレイバーのオマージュが多いのですが。)

しかし、それよりも公安局の情報機関『PSU』がどう見ても24のCTUです。
こっちのオマージュもまあよくある事ですが。


さらに、テロリストを捜す時に、PSUの桐生圭吾しか使えないという監視システムが出てきます。

これは踊る大捜査線の『C.A.R.A.S.(Criminal Activity Recognition Advanced System)』のセルフパロディですね。
多分今回はワーナーなので、フジテレビ出資だったらCARASにしてた気がします。

日本映画はこういうバカバカしさを真面目にやってしまうのが一番です
しかしもっとバカバカしいのは後半です。


瑛太と深キョンが急に仲良くなり(でも瑛太だけ脱いで深キョンは脱がない)、深キョンの過去が明らかになり、敵ボスに正体バレバレでピンチに陥るも敵の本拠地に攻め込むワイルド7です。


何故か途中でワイルド7の指揮官『草波勝』から通信が入って、ボス以外誰も殺すなと無茶振りをされてしまいますが、素直にそれを実行しようとするワイルド7。

冒頭で強盗犯が散々殺しまくってたので、今更レイティング指定なんか気にしなくても・・・とも思うのですが。

この無茶振りの為、クライマックスの銃撃戦は敵味方とも派手に撃ちあってた割に殉死者1名という、なんか派手なんだか良く分からない事になってます。

というか無茶振りのせいでワイルド7が全滅しかけてます。


更にラスボスと瑛太の対決でも、ラスボスの前に手も足も出ない瑛太の前に突然現れた彼がおいしい所を全て持って言ってしまったので、ワイルド7のみんなに託されて一人ラスボスの所まで辿りついた主人公なのに・・・特に何もしないまま勝ってしまうという・・・なんともアンニュイな感じです。

まあ、天才詐欺師と紹介されていた割に詐欺師らしい見せ場は特に無く、使ったのがイカサマコインだけだったソックスもアレでしたが。


繰り返しますが、日本映画はこういうバカバカしさを真面目にやってしまうのが一番ですね。


そういえば深キョンが追いかけていた敵の残り2人はどうなったんだ・・・

そして殉死した1名の代わりに・・・代わりの人が入る・・・だと?
ご都合主義の為に殉死・・・あれだけの銃撃戦で唯一の殉職者が、ご都合主義とは・・・


なんだかんだいっても、派手な銃撃と意外とカーチェイスが観れたので満足です。



そういえばビル突入シーンで警官のジャンパーに『SIT』と書いてありますが、『セカイ』が「SATが来ても動くな〜」と言ってたので、どっち?とか思いますが、SATは『特殊急襲部隊』SITは『特殊犯捜査係』で、SITだけでは対処出来ない時にSATが出動するようで、この場合両方の部隊が混合していたという事でしょう。ややこしいです。


映画62:ニューイヤーズ・イブ
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『ニューイヤーズ・イブ』観ました。


アメリカ、NYが舞台で、2011年12月31日に8組18人の主演の人達に巻き起こるドラマを描いた群像劇映画です。


前作のバレンタインデー、同じ形式で、同じキャストも出てきますが話的には全く繋がりがなく、演じる役も違うので別物として観た方がいいと思います。

バレンタインデーは、バレンタインデーの日が舞台なだけに完全に恋愛物になっていましたが、今回は大晦日だけあって、タイムズスクエアのカウントダウンとボールドロップという大きなイベントでのハプニングがあったりと、お祭り感が増してる感じでした。


それと今回は「PRAY FOR JAPAN」がテーマとしてあった感じがします。
(ヒラリー・スワンクがテレビで語ったり、ナレーションでも言ってたりしましたが。)

全員のストーリーが何かしら失敗から立ち直ったり、別れたカップルがやり直そうとしたり、第2の人生を始めようとしたりという感じの物語になっていて、地震からの復興に重ね合わせられるようになってた気がします。

(まあ、本当はNYだし去年の12月にはクランクインしているので、元々は9.11からのNYの復興とアメリカの再生とをキャストのストーリーに重ね合わせていたのでしょう・・・それが結果的に日本へのメッセージにもなったという事かと思います)


今回も主要キャストが18人と人数が多くて相関関係がややこしいですが、それがこの映画の最大の魅力なのです。

※ここからネタバレ


タイムズスクエアにデートに行こうとする女の子(アビゲイル)のママ(サラジェシカパ−カー)と配達人は兄弟のようで、ママが31日に会おうとしているのはタキシードで車が壊れた人。
配達人が願いを叶えるために手を貸した女性はレコード会社に勤めていて(辞めたが)、その音楽会社が主催のパーティに呼ばれてメインで歌うのがボンジョビ。
で、そのパーティでの料理長が元恋人。
そのパーティでバックコーラスを務める女性(リー・ミシェル)が、家を出ようとしたらエレベーターが故障して一緒に閉じ込められたのがイラストレーター(アシュトン)。
彼は配達人の男の友達・・・

女の子(アビゲイル)が観に行こうとするタイムズスクウエアのボールドロップを取り仕切る女性の父親がデ・ニーロ、その看護婦(ハル・ベリー)の恋人が米軍の兵士でどこかの基地に駐留中(イラクは撤退しているはずなので別のどこか?)で、同じ病院でもうすぐ子供が生まれそうな2組のカップル・・・

という感じ・・・かな?。


映画63:眺めのいい部屋
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映画『眺めのいい部屋』観ました。


午前10時の映画祭での上映で、ヒッチコックの裏窓が予告やってました。当時の予告をそのまま流すのなかなか粋です。

この映画は1986年のイギリス映画で、イギリスの上流階級の令嬢であるルーシーがイタリアに海外旅行にきた所からはじまります。

イタリアのホテルが眺めの悪い部屋だったのですが、いとこで旅行の間ルーシーのお目付役をしているシャーロットがホテルの文句を言っていたら、エマソン父子が眺めの良い部屋を交換してくれると云う事になります。

それがきっかけでエマソンの息子ジョージと旅行中親しくなり、なりゆきでキスした所をシャーロットに見つかって、旅を途中で切り上げられてイギリスに帰る事になります。
イギリスに帰ったルーシーはセシルという男と婚約するのですが、やがてエマソン父子が近所に引っ越してくる事になる・・・という話です。


ルーシー役はなんと『ヘレナ・ボナム=カーター』
若くて可愛いくて、イギリス貴族のお嬢様姿がまるで『アリス・イン・ワンダーランド』の『アリス』のようです。

まさかこのルーシーちゃんが大人になったら、『アリス』ではなくて『赤の女王』を演じる事になるとはきっとこの頃は想像も出来なかったに違いありません。

婚約者のセシルはダニエル・デイ・ルイスですが、メガネにスーツにステッキのインテリなイギリス人で、シャーロックホームズみたいな雰囲気で、今はいないタイプです。(ガイ・リッチー版じゃない昔の)


内容的には、伝統的なイギリスの名家の血筋と情熱の国イタリアでの感情的な思いの間に揺れ動くルーシーの感情を慮ってみたり、イギリスののどかな風景とかイタリアの荘厳な建物とか堪能できて、良い映画でした。午前10時の映画祭いいなぁ。



映画64:friends もののけ島のナキ
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映画『friends もののけ島のナキ』

観ました。
原作は1965年出版に出版された浜田廣介作の児童文学『泣いた赤鬼』です。
『ももたろう』とか昔からある日本の昔話シリーズかと思ってましたが、戦後の作品でした。

それを山崎貴監督監督のチームが、話をアレンジしてフルCGアニメとして作った物です。

話は教科書にも載っている『泣いた赤鬼』がベースなのでオチはネタバレしている物ですが、世界観はもののけ島というジブリっぽい(ムーミンぽい気もします)感じに変えて、話も前半部分は全然違う話にしてるので、違う話としても観れます。
『リメイク』というよりは『リ・イマジネーション』という感じです。

CGアニメとしてはかなり良く出来てました。
キャラクターの動きは今までの日本のCGアニメとか手描きアニメとかの感じというよりは、アメコミとかピクサー的な動きですが、要所要所のギャグとかアクションの見せ場ではアニメ的なスローモーションになったりします。

日本もCGアニメでディズニーとかピクサー迫るレベルの物が作れるようになったんだなという感じでした。

途中から村を守るために雇われた3人の侍の声が、どっかで聞いた事あると思ったら鷹の爪団のFROGMANでした。(一人三役)

余談ですがこれでTOHOシネマズのポイントが6000たまったので、1か月フリーパスと交換してきました。
今年最後の観収めでポイントも年末で消滅する前になんとか貯められてとりあえずホッとした感じです。

皆さま良いお年を・・・



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